MBAの学校について調べ出したけど、思ったよりたくさん選択肢があってよくわからない…
- MBAを選ぶときにどんな要素を変数となりえるのか
→地理/時間的要素: (海外or国内) x (通学orオンライン) x (パートorフル)
X
内容的要素: (Academic or General) x (MBA or EMBA) x (対象言語)
大学側はビジネスなので他の大学と比較した情報は公開していないですし、MBA holderの方は仕事とプライベートの両立で忙しいのか、なかなかまとまった情報が見つからないです。
MBAに関する情報は「ネットワーキングをしてやっている人に聞け」が主流だけど、もうちょっと間口を広めてもいいのでは。。
と感じたのがマナビカタを始めることになったキッカケのひとつでもあります。
ブログのよいところはその人の本音を聞けるところだと思っています。
MBAの予備校、転職情報サイトさんもなるべくフラットに情報を伝えてくれていると思いますが、やっぱり「お金にならないところの情報は少なめなのかな?」と勝手に読み手のフィルターがかかったりしますよね。
ちなみに私がMBAを検討していた際にはMiwaさんのブログを参考にさせて頂きました私も狙いが 英語 x MBAだったのでめちゃくちゃ参考になりました。
ちなみに私は学士を持っていなかったこと、MBA検討時は大阪に住んでいたこともあり、英語 x MBA x Online x 学士なしでもOK の条件で絞った結果、グロービス経営大学院しかメッシュの上に残りませんでした。
ケイ流:一般的なサラリーマンから見たMBAの選び方
結論: 地理/時間 で実現可能性を絞り、目指したいゴールにFitした内容を選択する
ここでは選択の要素は大きく地理/時間的要素と内容的要素の2点とそれに伴う文化的要素から構成されていると考えます。
ざっくりいうと、今のライフスタイルを踏まえて学ぶ場所と仕事を辞めるのか否かを決めて、なりたい姿を念頭に経営学を学問として学ぶのか、実践にフォーカスするのか、どの言語で学ぶのか、
で選択肢を絞っていく、という考え方です。
文化的要素に関しては形がなくで見えにくいですが、地理/時間的要素と内容的要素を掛け合わせるとおのずと見えてきます。
つまるところ、文化とは単体で存在せずに、ルールや教育方針、そこに集まる人で作られるからです。
みなさんが(MBAに挑戦するということを除き)、これまでの経験から「大きく踏み出ない選択肢」をとると知ったような人が集まります。
「大きくストレッチした選択」をとると、日本ではなかなかできないような経験やネットワークを築くことができます。
前提
例えば私は国際認証は特に必要ないと思っているのでここでは省いていますが、MBA Blogerの方では「国際認証がないので選択肢から外しました」という方も見受けられますね。
あとは専門職大学院と大学院の違いも私が想定するターゲットには大きな違いは与えないと考えていますので省いています。*1
今回はブログの趣旨でもある、社会に出てから学び出した人に沿い、日本人のMBA holderの中で「パイが大きい」と想定される方*2
今まで勉強なんてしてこなかったけど、キャリアアップや自分の仕事の質を上げるために経営学を体系的に学びたい
という方を想定に私の考え方を記載しています。
・経営学を学問として突き詰めていき、いずれは博士に進みたい
・MBAを箔にして世界を渡り歩いていきたい
という方のニーズはカバーしきれていませんので、ご承知いただけますと。
1. 地理/時間的要素
物理的に可能なの?ってことですね。
もちろん今はそれが不可能でも学びたい内容や得たいものを主軸においき、それを叶えれるところに、ライフスタイル/全てをかけて臨むのもありです。
1-1. 場所 (国内・海外)
MBAと検索すると "MBA海外"、"MBA国内” と出てくるように、まず大きな切り口として登場しますね。
MBAでは座って話を聞くのではなく、多くはケースメソッドと言われる手法で教授は「世界の企業の失敗・成功例」を紹介しながら、クラスの中で「なぜこうなってしまったのか」、この事態で「どうすればよいのか」を議論します。
この議論は周りのクラスメイトおよび講師が自分の発言に対してどう反応するか、で得られるFeedback = 成長が変わってきます。
このことから海外で働く環境下により近い状況に身を置けるのがメリットですね。
海外のMBAを選ぶということは
・海外の企業で仕事をしていく世界的な視野が欲しい
・世界中のエリートと共に意見をぶつけ合えるようになりたい
また別の視点で、
・超有名大に行くことでMBAの権威の力を最大限にしたい
という考え方もありかと思います。
1-2. 手段(通学・オンライン)
私出身が山口県の田舎町なのですが、その場合、物理的にオンラインを選ばざるを得ないですね。
インターネットのおかげでどこでも学べる環境に感謝です。
ざっくりと私の見解ですが、業務をオンラインでする方が多い人に関してはオンラインで学ぶことに非常に意味があると思っています。(実際の仕事環境に近い)
オンラインMBAのメリット・デメリットについては以下記事を参照ください。
オンサイト(通学)のよさは、ネットワーキングにあります。
2. 時間 (フルタイム・パートタイム)
フルタイムは約一年間学業に専念し、MBAを学びます
パートタイムは働きながら夜間・休日を利用して約2年間でMBAを学びます
フルタイムは大学を卒業してから進む方、もしくは数年働いてから参加される方が多いので年齢層が比較的若く、パートタイムは30後~50代が多いです。
海外MBAの超有名大学に通学の場合、基本はフルタイムになりますね。
個人的には学びを次の日から実践できてPDCAが回せるパートタイムがオススメです。
1年間で詰め込んでも、1年後には忘れちゃいそう…
人は想像力があれば刃牙のように、体重100kg のカマキリとも戦えます。
本当にケースに没入できれば、その1年間は世界中の様々な企業のアップダウンを”体験”できるものすごく濃い1年になるでしょう。
2. 内容的要素
結局のところ”なにか”を学びに行くわけなので、なにをどう学ぶのか?は外せないですね。
2-1. 流派 (Academic・General)
学術系、実践系なんかともいわれています。
Academicなところは「経営学を学問」として捉えて、研究するように学びます。
将来的に教授を目指す方やシンクタンク系に行かれる方が多いようです。
教授を目指す方以外でも「自分で実践はできるので学問をとしてしっかり体系的に学びたい」、という方でAcademicなところに行かれている方もおられたりしました。
有名なところでは筑波大学があります。
Generalなところは経営な必要な知識に広く学び、「実践力」をつけれることを主眼としています。
超名門の海外MBAも一般的にこの形で、ケースメソッドや企業への派遣・コンサルティングを通して「実践する力」を身に着けていきます。
早稲田大学 大学院経営管理研究科 なんかもこの形のようですね。
ちなみに私が通うグロービス経営大学院もこちらの形です。
創業者の堀さんがハーバードで学び、日本版ハーバードを作りたいという意思で作られたそうです。
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こちらの本に後に日本一のMBAスクールとなるグロービスを創設するにあたった物語が書かれているのですが、堀さんの志が熱とともに書かれており熱くなれます。
そのほかの違いとしてはAcademicなところでは修士論文はMUSTだと思います。
修士論文は「自身の学びを強制的に深める」ために非常に良い機会だと思いますが、今まで論文なんて一枚も書いたことない、という私にはちょっと腰が引けてしました。
AcademicとGeneral系の大学院の見分け方
講師陣の来歴を見ると明らかなところが多いです。
AcademicのMBAには
・大学から院→博士に進み経営の研究をされて教鞭をとられている方が多く
General のMBAは
・いくつかの企業役員やコンサルタントを経験して今は教授、という方が多いです。
あとは乱暴な切り口ですが、国立MBAはAcademic なところが多く、私立MBAはGeneral寄りな気がします。
2-2. コース (MBA・EMBA)
EMBAはExecutiveのEで、「幹部養成MBAコース」みたいな感じですね。
こちらに関してはExecutive MBAとMBAの選択 | MBAとは?《MBA取得の意味と価値》 | 名商大ビジネススクール - 国際認証MBA が明確に記載してくれていますのでおすすめです。
この二つを明確に分けていない学校も多いのですが、EMBAの場合は年齢層や職位が確実に高くなってきますのでこちらは学校を選ぶ際にご注意ください。
2-3. 言語 (英語・日本語・その他)
ビジネスの共通言語は英語ですので、世界的にみるとビジネスを学ぶMBAには間違いなく英語でのコースを提供しているところが多いはずです。
しかし日本国内の選択肢は感覚値ですが、85%以上は日本語MBAで15%で英語MBA、ほかの言語は私が探したことがないからなのか、きいたことはないです。
ここで大事なのは、
自分が仕事で使う(もしくは使いたい)言語でMBAを学ぶこと だと思っています。
もし一緒に働く先が日本の方がメインでしたら日本語、中国なら中国語のコースを探したほうがよいでしょう。
私は当時仕事で英語を使う機会はほとんどなかったのですが、今後の業務、日本の経済動向と私が成し遂げたいこと考えた結果、英語は必須であるという結論に至り英語でコースをとっています。
国内でとれる英語MBAの比較に関しては執筆予定の記事をお楽しみに。
戦略やマーケティングなんかで使われる用語はカタカナで、日本語英語で大きく差はないのですが、Accounting ・Financeなどは使われる用語が専門性が高いのでまるっきり違います。
Accounting の知識0から英語で学び始めたので、借方/貸方…など日本語の用語に全然なじめないです。。
横文字がビジネスで多いのはそれだけ、ビジネスの主流の考え英語圏から入っていることを意味しています。
生産現場の改善に関しては例外で、どこの国の製造現場にいっても日本語がそのまま使われていますね。
KAIZEN, Genba, Muda, Kanban など。誇るべき文化だと思います。
まとめ:ケイ流一般的なサラリーマンのMBAの選び方
今のライフスタイルを踏まえて学ぶ場所と仕事を辞めるのか否かを決め(地理/時間的要素)、なりたい姿を念頭に経営学を学問として学ぶのか、実践にフォーカスするのか、どの言語で学ぶのか(内容的要素)、で選択肢を絞っていく。
文化的要素は二つの要素で絞ることで後からついてきますが、大学院を選択する上で重要な要素になるので執筆予定の記事をご期待ください。
上記の地理/時間的要素と内容的要素を踏まえ、「在校生のキャラクターを偏見を交えて海外2つ、国内を4つに分類してみた」以下の記事もMBA選びに参考にしてください。
MBAに興味が出た方は体験する方法もあります。
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