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【オンラインMBAのメリット・デメリット】オンサイト(通学)と比較し考察

MBAの受講しようと思っているけど、オンラインMBAって学びの質はどうなんだろう…?

この記事でわかること
  • オンサイト/オンラインMBAのメリット・デメリット
  • オンラインMBAをおすすめできる人は以下の4つが当てはまる人

  1. 受講したいプログラムの大学院が遠い人

  2. 小さな子供がいるなどライフスタイル的に通学が難しい人

  3. ネットワーキングがMBAでの最大の狙いではない人

  4. オンラインでの仕事が多い人

オンラインMBAにはネガティブな見解も多いと思いますが、良い点も間違いなくあります。

世の中たいていのことはトレードオフですね。

国内私立MBAをオンサイトで科目履修し、現在10科目近くをオンラインで受講した経験からそれぞれの良さを含めてお伝えします。

なお本記事では日本国内MBAを前提とし、MBA受講のオンサイト or オンラインを比較することで見えてくるメリット・デメリットを考慮し、向いてる人を考察します。

 

まずはオンラインでの学び方にどんな種類があるのかおさらいしておきましょう。

1. オンラインMBAの学び方 3種

1. ライブ授業型 

2. ビデオ講義型

3. ハイブリッド型 (オンサイト x オンライン)

1-1. ライブ授業型

教室での授業をオンラインに置き換えたもの

決まった時間に自宅からオンラインで授業に参加し、小グループでディスカッションしたり、ディスカッションの結果をクラス全体でシェアすることによって学びを深めていきます。

基本的に授業の進む流れはオンサイト(通学)と同じです。

例:グロービス経営大学院 /UMass MBA (一部ビデオ講義あり)

1-2. ビデオ講義型

録画された講義を空き時間に視聴し、テキストベースで議論を進める

講義の内容の動画を視聴し理解した上で、メール/掲示板/Chatなど大学院が用意したプラットフォーム上にてテキストベースで議論を進めていきます。

動画の繰り返し視聴による理解の向上、テキストベースの議論による、より事実に基づいた議論、時間的制約の最小限化、がメリットとして挙げられます。

例:BBT 大学院 / SBI 大学院大学 *1

1-3. ハイブリッド型 (オンサイト x オンライン)

教室での授業が基本だがオンラインでも参加できるようになっている。

急な出張等でやむを得なくオンラインで参加する場合はしょうがありませんが、オンサイトの大学に対して、ハイブリッドを前提でオンラインで参加し続けることがないようにご注意下さい。

ハイブリッドの場合、オンラインで参加している参加者に対して教授は充分に気を配ることができませんし、オンラインで参加することによりクライメイトとの議論の質も落ちます。オンサイトのメリットであるネットワーキングも難しくなるので、一番どっちつかずな選択肢になると言えます。

 

1-4. この記事で取り上げるオンラインMBAの定義

記事ではオンサイトとの比較ということもあり、1. ライブ授業型をオンラインMBAとして比較しています。

2. ビデオ講義型はテキストベースで議論するため、「より論理的に事実に基づいて議論する」というスキルを鍛えるにはよいと思いますが、ビジネスの状況では感情への配慮瞬発力的思考力も多く必要になってくると思いますので今回対象外としています。

 

ではまずオンラインMBAのメリット・デメリットを見ていきましょう。

2. オンラインMBA

地方在住でもMBAを学ぶことができる。文明の利器に感謝ですね。

2-1. オンラインMBAのメリット:

  • 地理的に難しくてもMBAを受講できる
  • 小さな子供がいる環境下でも受講できる
  • 通学時間の短縮
  • オンラインでの業務のトレーニングとなる

 

A. 地理的に難しくてもMBAを受講できる

特に国内で英語でMBAを受講したい場合、英語オンサイトMBAは東京もしくは名古屋にしか選択肢がありませんでした。

 

B. 小さな子供がいる環境下でも受講できる

私は独身ですが、大半のクラスメイトはお子さんがおり、また小さなお子さんを持つ働くお母さんも多くおられます。

通学にかかる少しの時間も削減し効率的に学びたい、という方にも学びの可能性を広げてくれていますね。

 

C.オンラインでの業務のトレーニングとなる

当ブログの中で何度か述べていますが、MBAを受講する際に念頭に置いた方がいいと考えているのは、

実際(将来)の仕事する環境に近い状態で行うことです。

COVID-19のパンデミックの後、出張の制限は非常に厳しくなり海外の同僚、(もしくはIT系の方は)国内の同僚でもずっとオンライン上で仕事をしているという方も多いのでは?

 

オンライン上で仕事をする上で

・信頼関係/人間関係を作るのが難しい

・プレゼンテーション/ワークショップが効果的に行えない

というような困難もあると思います。

オンラインMBA上でもまさに同じ困難があり、それらを乗り越えられるようなスキルを身に着けていくので、そのような方にとってはオンサイトより実践的ではないでしょうか?

 

2-2.オンラインMBAのデメリット

  • ネットワーキングが難しい
  • 学びを深める機会が減る
  • 学びに集中できる環境が必要

 

A. ネットワーキングが難しい

MBA上でのネットワークキングは主に

 1. 授業後の飲み会

 2. クラス内でのディスカッション

 3. 授業の合間の休憩時間 or トイレ

 4. 授業後の帰り際での会話

のような機会で進んでいきます。

 

オンライン授業を受けている場合でも、期末飲み会、忘年会などには遠出をして参加できるかもしれません。

しかし案外、3. 授業の合間の休憩時間 or トイレ または 4. 授業後の帰り際での会話 のようなふとした会話でネットワークが広がっていくことが多い感覚を持っています。

このような偶発的な会話が少ないことがオンラインでのネットワーキングを難しくしている要因の一つだと考えます。

 

Onlineでもネットワーキングを加速させるコツ

1. LinkdIn/LineなどのSNSを活用して学校の外でもつながる

私は毎科目、同じクラスになった方に対してLinkdInで申請をし、繋がっているようにしています。

ライングループで積極的に情報交換などをしている人もいますね。

もう一つはオンサイトにも当てはまりますが、

 

2. 繋がりたいと思うような人間である

私が大好きなPodcastProject Management for the Masses - でもよく話題に上がりますが、一番のネットワーキングのコツは、誰かにとって繋がりたいと思うような人間であること。

例えば講演会であなたが素晴らしいプレゼンテーションをすれば、それが終わった後に「ぜひまた話を聞かせてください」とたくさんの名刺を受け取るでしょう。

 

MBAでも同じことが言えて、

  • 授業でキレのある発言をする
  • 授業外のイベントを企画する
  • 何か質問があった後に時に丁寧に答えてあげる

などの積み重ねる、またはあなたが持っているステータスや特殊な能力によって、繋がっていたい、と思えるような人になれるのではないでしょうか?

ちなみに高卒でもMBA!大卒資格なしでもMBAの受講資格はあるのか?でも述べたようにMBAにはアカウンティング・ファイナンスの知識を持っている人は少数派なので、その領域に精通している方はヒーローになれたりします。

 

B.学びを深める機会が減る

学びを深めるためには予習・授業・復習以外にも、

  • 授業中クラスメートとの「あれってどういうこと?」のような会話
  • 休憩時間での、「XXの説明、私はこう思うな」のような見解の共有
  • 帰り際の「あれ全然分からなかったなぁ」から生まれるアドバイス

のようなネットワーキングと同じく意図してない角度から得られる情報で学びが深まります。

*もちろんオンラインで授業を受けてる時に分からないことがあれば教授に質問できますし、チャットでつぶやくと大体誰かクラスメートが答えてくれます。

 

オンラインで学びを深めるコツ

クラスメイトと予習一緒にするセッションに参加すると、学びを深める機会を増やすことができます。

ほかの大学院ではわからないのですが、私が通うグロービスではStudy Sessionの開催を推奨していて、科目によっては毎クラスの前にそのクラスの課題についてわからなかったことを教え合うセッションをしています。

 

私の見解ではオンサイトで授業を受けたほうが基本的に学びは深まると思うのですが、業務の都合上オンラインになることが多いファシリテーション・プレゼンテーションの科目などは敢えてオンラインで受けました

 

C. 学びに集中できる環境が必要

特に家庭を持っている・小さいお子さんがいる関係で難しいかと思います。

私ケイは在宅勤務/オンライン授業が多いのでデスク周りには極力快適にしています。

「30代独身一人暮らしの在宅勤務環境」(執筆予定)を参照ください。

 

もちろん安定したネット回線も必須ですね。

 

2-3. オンラインMBAはこんな人におすすめ:

・オンラインでの業務がメイン

・地方在住 or 学びたい大学院が距離的に遠い

・小さな子供いるなど、ライフスタイル的に通学が難しい

・ネットワーキングに重点を置かない、

・もしくはネット上でのネットワーキングが十二分にできる人

 

3. オンサイトMBA

基本的にオンラインのメリットデメリットと裏返しになる部分については簡潔に記載しそれ以外の部分について細かく記載しています。

3-1.オンサイトMBAのメリット

  • ネットワーキングが加速する
  • 学びが深まる
  • Body Languageも含めて学べる

 

A.Body Languageも含めて学べる

オンラインで授業を受けてる時に見えているのは大体が首よりも上です。

プレゼンテーションしていても手だったり肩の動きを見ることができません。

しかしプレゼンテーションが上手な人は全身で話しています。

スティーブ・ジョブズのプレゼン』|ガイ・タカヤマ

 

またはWorkshopをしている時のちょっとした心理的なサポート、例えば発言できていない方への目くばせだったりなど、そういった体が発する言葉も学ぶことができます。

 

3-2. オンサイトMBAのデメリット

  • 通学時間がかかる
  • 大学院の選択肢を狭めることになるかも

MBAは基本的にオンサイトが原則で、オンラインが例外的に始まっているのでデメリットは少ないですね。

 

3-3. オンサイトMBAはこんな人におすすめ

基本的に通学時間が形容できる範囲に大学院があるのであればオンサイトでMBAを学ぶことをおすすめします。

 

まとめ:

オンラインMBAが向いている人

  1. 受講したいプログラムの大学院が遠い人

  2. 小さな子供がいるなどライフスタイル的に通学が難しい人

  3. ネットワーキングがMBAでの最大の狙いではない人

  4. オンラインでの仕事が多い人

オンラインでの業務がメインの方はオンラインMBAこそが実践的なビジネススキルを磨く場になる。と言えるでしょう。

 

オンラインorオンサイト以外のMBAを選ぶ際の要素に関してはこちらの記事を参照ください。

learnsmarter.hatenablog.com

 


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この記事を書いた人

ケイ

  • 外資系大手 Project Manager
  • 高卒→製造ライン→経営企画室
  • 国内私立MBA単科履修
  • 国際MBA履修中
  • TOEIC L&R 220→950(独学)

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*1:一部対面の議論も含みます

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