MBAに興味はあるけど自分はやっていけるんだろうか…? 試しに授業に参加できないかな?
- MBA体験ができる二つの方法
→体験授業:無料で1クラス(2時間ほど)
→科目履修:10万円ほどで実際のMBAを1科目(3か月)
- それぞれがどんな人に向いているのか
→体験授業:ネット上の情報収集より一歩先に行きたい人
→科目履修:MBAの受講を決めているor 50:50の人
MBAはパートタイム(通勤しながら夜間学ぶ形)だとおよそ2年間、フルタイム(仕事を完全にやめて学業に全ぶり)だとおよそ1年間のプログラムになります。
そんな大きなコミットメントをする前にちょっと試してみたい、というのが人の性ではないでしょうか?
私も高卒しかも働きながらということもあり、能力・時間面でやっていけるかとても不安だったので、科目履修を経験してからMBAに本入学しました。
後で気付いたのですが、グロービス経営大学院では(感覚値ですが)8割強の方が科目履修してからMBAを始めていました。
結論: MBAを体験する手段として体験授業と科目履修がある
全ての大学院の状況は把握できていませんが、多くのMBAが科目履修という形で1科目だけ授業を履修する機会を提供しています。
個人的な経験からですが、私立の大学院は科目履修を提供しており、国立は少ない気がします。(大学経営もビジネスだからですかね?)
1日だけやってみる、という形の体験授業は比較的少ないように気がしますが存在します。
まずは最も気軽な体験授業からいきましょう。
1. 体験授業
2-3時間の授業に無料か比較的少ない金額で参加して、授業の空気感だったり、教材の質、授業の進め方なんかを体験することができます。
大体のところが体験後にQ&A sessionを用意してくれているので、終わった後により突っ込んだ質問ができます。
1-1. どこが提供しているの?時間・お金はどのくらい?
"MBA" "体験授業" でググればいっぱいでてきました。
- 慶應義塾大学ビジネス・スクール (KBS)
2023年度 修士課程MBAプログラム 学校説明会・授業見学会 | イベント | KBS 慶應義塾大学大学院経営管理研究科 | 慶應義塾大学ビジネス・スクール
参加形態:対面授業 (約2時間)
費用:無料
体験クラス&説明会|グロービス経営大学院 創造と変革のMBA
参加形態:対面授業 or Online (約2時間)
費用:無料
1-2. メリット・デメリット
メリット:
- 無料:やっぱり財布を気にせず参加できるのはありがたいです。
- 短時間:MBA自体の空気感を知りたい方は2時間で十分かと思います
デメリット:
- 短時間すぎる: 授業だけではなく、準備・復習セットでMBAの学習になります。2時間の授業だと実際に自分がスケジュール面も踏まえて管理できるかは?になりますね。
- クラスメイトは異なることも:参加者メインは学ぼうと真剣に検討されている方になりますが、無料ということもあり、MBAってなんかよく聞くなぁ、見に行ってみよ、みたいな冷やかしの人もいますね。一緒に学ぶ仲間は学びに非常に大きな影響を与えるので、体験授業だけでは判断しきれないです。
1-3. こんな人に向いている
MBAは自分に必要だと思う。という人がネットサーフィンから抜け出してさらなる情報探索に出る一歩目として一番良い手だと思います。
マナビカタ の運営の目的に 学びの"やる気"、"やり方"の提供を掲げているので、この記事を元に読者の方の一歩に繋がるとHappyです。
もしターゲットの大学院が科目履修を提供しているのであれば、体験授業でスタイルがあっていた場合、科目履修に進むのが一番よい流れですね。
2. 科目履修制度
開設する科目(1科目=2単位)のうち、履修したい科目を1科目から選択し履修することができます。期末試験等を受けて合格することにより、一定の単位を修得することが出来ます。
科目等履修生 | MBAと起業家を目指すなら事業創造大学院大学
MBAは働きながら通うパートタイム生であれば通常20-30科目を2年間で学び、MBAとしての学位が授与されます。
科目履修制度はその科目のうち1科目だけを選んで履修することができ、1年間はその単位を維持することができたりします。*1
ポイントは1科目だけ切り取ってMBAの学生と全く同じ内容が学べる ということです。
2-1. どこが提供しているの?時間・お金はどのくらい?
こちらも"MBA" "科目履修" でググればいっぱいでてきました。
ここではグロービスの一例を乗っけておきますね。
参加形態: 対面授業 or Online
時間: 3hr / 2週間 * 6回 (3カ月間)
*おおよそ予習復習で毎回 6時間くらいと思っておいてください。
費用: 合計 151,000 円
*ただしこの費用は将来MBAに入学された場合、学費の総額から差し引かれます。
ちなみに私立国内MBAだと10万以下で単科履修できるところもあります。
個人的には学ぶ場所はお金で選ばないことをお勧めしますが、参考までに。
MBAってどのくらいお金がかかるの?(執筆中)の記事も参考にしてください。
2-2. メリット・デメリット
メリット:
- 実際の学びの流れをすべて体験できる:ポイントは本科のMBAと全く同じもの、というところですね。
- クラスメイト:グロービスの場合は8割以上は本科MBAに進んでいると思います。仲間のモチベーション、キャラクター、空気感を知れるのも大きいですね。
- 1単位ごと:気に入らなかったら、1単位でお別れできますし、スキルはあなたのものです。尊敬する教授がいる授業だけとってみる、ってのもありですね。
デメリット:
これと言って大きなものはないです。
支払った費用も本科に進むのであれば、学費から差し引かれるので問題なし。
仮に合わなくても「自分にMBAは必要ない」という結論を得れて、違うことに脳のキャパシティを使うことができます。
2-3. こんな人に向いている
ということで行ってみようかなと思う大学院が科目履修を提供しているのであれば、挑戦しない選択肢はないです。
ちなみに履修した単位は卒業に必要な単位として計上できるため、働きながらMBAに通う方にとっては、今後の学びの負荷を平坦にならす、ということにもつながります。
例を挙げると
科目履修なしの場合、
2年で24科目履修 = 1期(3か月)に3科目履修する
科目履修で1年間に10科目履修してから本科MBAに進んだ場合、
2年で14科目履修 = 1期(3か月) に2科目でOK
この差はとんでもなく大きいです。詳しくは
「働きながらMBAってどんな時間の使い方?」(執筆予定)の記事を参照ください。
3. どこで体験するかも非常に重要
体験・科目履修共に学ぶ大学を試験的に挑戦してみる、ということになると思いますのでどんな学校で何を得たいのか、はっきりさせておくことがとても大事になります。
以下記事をMBAの学校選びに参考にしてみてください。
まとめ
MBAを体験する方法としては
・無料で1クラス(2時間ほど)だけを体験できる体験授業 と
・10万円ほどで実際のMBAを1科目(3か月)体験できる科目履修
がある。
どちらも学ぶ大学院を決める際の非常に大きな第一歩になります。
ここで作ったネットワークを元にどんどんより自分に合った情報収集を加速させてみてください。
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*1:単位の維持については大学院によってかなり変わってきますので詳細は各大学院にお問い合わせください。