新年の誓いは毎年立ててるけど役に立ったことがないなぁ…。せっかくだから意味のあるものにしたい。。
でも目標って数字が入っておくべきなんじゃないの?
目標は数字が間違いなく入っておくべきです。ただし私は新年の誓いは標語的な”誓い”にした方がよいと思っています。
数字ですべてを管理する外資系の製造工場でKPIs設定のコンサルティングをしていた経験も踏まえ、なぜ数字が必要ないのかを記載しています。
私は2021年より新年の誓いを立て始め、TOIEC L&R 220点から950点を達成。
COVID-19の中でも6ヶ月間の海外派遣獲得、従業員数5万人以上の企業の中で、15人しかいない経営企画室への異動など達成しました。
しかし過去には土日48時間ぶっ続けでこたつの中でモンスターハンターをして、出勤、なんて生活をしていました。。。
1. なぜ新年の誓いに数字が要らないのか
冒頭にも述べましたが新年の誓いはビジョンだったり、羅針盤(迷った時に立ち戻れるもの)のであるべきだと考えています。
具体的な行動は数字を伴った目標としてその後Breakdown して設定すべきです。
その際に設定する数値目標は、「1年の始まりに立てて絶対に変えない!」といものではなく、目標に到達するために実践と振り返りを得ながら柔軟に変えていくべきです。
以下なぜ新年の誓いに数字が要らないのか理由です。
1-1. 1年というタイムフレームに数値目標を設定するには大きすぎる
外資系の製造現場では三か月ほどでKPIsの見直しをし(もちろん普遍的なKPIもあります)、毎日KPIsのパフォーマンスを議論して、アクションの設定を行っています。
そのような組織でも3-4カ月なのに個人で通年で目標設定するのは大きすぎます。
1年という時間軸を固定して達成できそうなことを探すと本末転倒ですし、逆に体重を落とすというの目標を立てた時に6月まで10キロ痩せると設定し、何か物足りないなあと思って3個も4個も目標を追加してしまう人もおられるのではないでしょうか?
目標設定時点では達成にどのぐらい時間や努力が必要なのか見えにくい、というのも課題です。
1-2. フレキシブルになれない
年が進んでいく中で1月の時点では想定していなかったようなチャンスが転がりこんでくる可能性もあります。
また何かライフイベントがあって優先順位が変わるかもしれません。
その際はフレキシブルに行動をすべきですが、「新年の誓いを守れなかった」という経験に繋がることが起こりえます。
守れなかった経験を積み重ねることはモチベーションを高める上でもあまりよくありません。
自分を信じる力は小さな成功の体験の積み重ねです。
2. 具体的にどうやって作り活用するのか
- 1年を通してなりたい姿をイメージする
- 標語のレベルで誓いを作る
- 目に見えるところに置く
- 判断に迷った際はいつも誓いを振り返る
- (必要であれば) ブレイクダウンした数値目標を立てる
作る過程は特別ではなく大事なポイントは新年の誓いに対する認識です。
大事なことは、どっちの方向に歩いて行きたいか、困難なぶつかった時にどういった行動をとるのか、という決意を標語的にしたものにすることです。
2-1. 1年を通してなりたい姿をイメージする
1月の時点で見えているイベント、もっと大きく言うと自分が設計する人生を元にこの一年はどういった1年にしたいのかを想定します。
2-2. 標語のレベルで組み立てる
迷った時に立ち戻れるような標語ぐらいのレベル感で作りましょう。
例えば好きな言葉でもいいです。私が好きな言葉は水滴石を穿つ。
大事なのは迷った時に「私はこれを誓ったんだ」と振り返って行動を是正できることです。
2-3. 目に見えるところに置く
私はPCの下にPost itで貼っています。ださいですけど。。
2-4. 判断に迷った際はいつも誓いを振り返る
カラーバス効果とは、特定のことを意識し始めると、日常の中でその特定のことに関する情報が自然と目に留まるようになる現象のことです。
カラーバス効果*1で誓いを意識していると、「新年の誓いに沿った」困難に関する判断のタイミングがどんどんやってくるようになります。
大事なのは忘れないようにいつも振り返れるところに標語を置いておくことですね。
2-5. (必要であれば) ブレイクダウンした数値目標を立てる
誓いによって生まれてきた具体的な行動に関しては目標値をSMARTにしましょう。
また数値目標を立てる際は先行指標(Leading)と遅行指標(Lagging)の考え方を入れることも大事です。
全てを数字で管理する外資系製造サイトでKPIコンサルをしていた経験を個人で使るレベルに落とし込んだ、行動に繋がる目標設定の方法については「社会人の英語学習にも使える目標設定方法」を参照ください。
3. 数字を伴わない新年の誓いの例(ケイの過去例)
3-1. 2021年:水滴石を穿つ
設定した背景:
英語を本気で学ぶと決めましたが、英語を学ぶ際のルーティンが決まってなく、どこまでストレッチな目標にできるか、も曖昧だったので「とにかく努力は続ける」、「その小さな努力は硬い石でさえも貫くくらいのものになるはずだ」という意を込めて設定しました。
結果:
2022年の3月になりますがTOEIC L&Rで950点(リスニングは満点)を達成。
大学受験をした人には信じられないレベルだと思いますが、220点(Section1の1問目からわからないレベル)からの長い旅でした。
私の英語勉強の戦略に関しては執筆予定の記事参考をください。
3-2. 2022年:Step out of my comfort zone
設定した背景:
およそ10年目で仕事にも慣れてきて成長が滞っているように感じました。
「心地よいエリアから出て、自分を成長させる選択肢を取り続ける」という意を込めて設定。
結果:
Austria にて3000人の現地従業員の中、唯一日本人の従業員とし6か月間、生産性改善及びプロジェクトマネジメントを実施。(ドイツ語が母国語とは知らずに行くことが決まりました笑)
1週間のAustralia 旅行後、2か国目、初めての海外長期滞在でした。
3-3. 2023年:One step higher
設定した背景:
22年の目標と近いですが「迷った時、よりチャレンジングな選択する」という決意を込めて設定。
結果:
・次のキャリア決める際Supply Chain / Plant Engineer などの工場系部門から飛び出し、本社機能の経営企画に
3-4. 2024年:戦略的な手を打つ
設定した背景:
このブログは私の人生の目標につながる戦略的な一手として立ち上げました。
ざっくりと言うと、ブログで知名度を上げる→メディアに出演するもしくは本を書く→個人としてのブランドを強くする→ラーニングに関するコンサルタントとして独立する。
ブログに関して具体的な数値目標は今後立てていく予定ですが、まだまだ見えてこない点も多いです。
しかし迷った時には今私が取るべき一手は どれにすべきか?
という問いを
・External Environment (経済/政治/テクノロジーや教育トレンドなど)と
・自分のSWOT analysis (強み弱みからくる外的要因の乗り越え方)
・本当に自分が目指したい姿に繋がっているのか?
を踏まえて、戦略的に決定していきたいと思います。
結果についてはお楽しみに!
まとめ
カラーバス効果によって、意識しているとそのために用意されたかのような状況がどんどんやってきます。
新年の誓いを立て、自分が今年一年進むべき方向を明確にし、突き進んで行きましょう。
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